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本当にあった ぞっとする話 3

これは、私の義母が体験した、世にも奇妙なお話です。

それは、何十年も前の夏、お盆の季節。
家族みんなで、東京にあるお墓参りに行ったときのこと。

ほんの小さな出来事

いつものように花を添え、水をかけ、手を合わせた後、さあ帰ろうと思った時です。
ふと立ち上がる瞬間、うっかり義母のひじが隣のお墓の縁に立ててあった花瓶にあたり、「あっ」と思った次の瞬間には、花瓶は落ちて割れてしまったのです。

「あら、大変!」

義母は急いで割れてしまったその花瓶を片付けながら、(新しい花瓶を買って返さなくては…)と思ったそうですが、日々の仕事や家事に追われ、なかなか行動できないままとなってしまいました。

ふわりと舞い降りた「痛み」

すると、それから1週間あまりが経った頃。
義母の身体にある異変が起きました。

初めは、最近なんだか肩が痛いなぁ~と思う程度の、肩が重いような違和感から始まりました。しかし段々と腕全体が痛くなり、とうとう腕が上がらなくなりました。それでも義母は、(そういう年齢なんだな~)ぐらいにしか思っていなかったそうです。

夢?そして…

そして、そんなある日の真夜中。

いつものように布団に入って眠っていると、義母は不思議な夢を見たそうです。

子どもの頃、近所の友達と自転車に乗っていると、段々と自転車をこいでいる身体が空へと上がっていき、下では母親が、

「〇〇子~!〇〇子~!」

と自分の名前を呼んでいるという夢だったそうです。

しかし、その自分を呼ぶ声が徐々に耳元で大きくなってきて、ふと目を覚ますと、なんと、身体が動かないというのです。

金縛り…。

一生懸命声を出そうと思っても、うめき声のようにしかならず、手足はもちろん、頭も身体もピクリとも動かすことができません。すぐ隣には義父が寝ていましたが、義母のわずかなうめき声では全く起きる気配はなかったそうです。

そして次の瞬間、枕元に何かの気配を感じたと思ったら、誰かがすっと布団の中に入って来たのです。

それは、亡くなった義母の母でした。
義母の母が、そのまま義母の身体に覆いかぶさったかと思ったその時!義母は、はっきりともう一人の何者かが自分の身体から離れていくのを見たというのです…。

目が覚めて…

それから、どのくらい眠ったのでしょう。目が覚めた時はすっかり朝になっていました。

あれは夢だったのか、何だったのか?
狐につままれたような気持ちで義母はその体験を義父や妻に話していると、あることに気づきました。それまでずっと辛かった、腕や肩の痛みが嘘のように消えていたのです。

そしてその時、義母は、(私にはきっと、割ってしまった花瓶のお墓に入っていた人の霊が憑いていたんだ。それを、母親があの世へ連れて行ってくれたんだ)ということに気づいたのです。

その後、義母はすぐに代わりの花瓶を買ってそのお墓へ行き、謝りました。
それ以来、そんな不思議な出来事は一度も起きていないそうです。



皆様もお墓参りの際はお気を付け下さい…