印刷見積をやってみよう!〜準備編〜
印刷見積って分かりづらいですよね?
でも実際、見積をしないとしても大づかみに分かっていると、どこの会社が安いのか、どこの工程が値下げできないのかがわかって、発注の手助けになるのではないでしょうか。
今回から詳しく掘り下げていきたいと思います。
印刷全体のフローを掴んでおきたい!
ネット印刷で金額を調べても、トータルの金額は分かりますが、詳細までは分かりません。
受発注者問わず大まかな内容を把握していないと、適正金額を見失い大きなミスに繋がる恐れがあります。
結局の所、
デザイン(データ作成) |
製 版 |
刷 版 |
印 刷 |
加 工 |
納 品 |
この流れをある程度理解していないと正しい積算はできませんし、何年印刷営業をしていても、色々と混乱してしまうことだってあります。(こんな事を書いている自分も半人前ですが・・・)
そんな分かりづらい印刷見積の助けになれば幸いです。
基礎知識をインプットしておきたい!
まずはWebページの紹介です。「いんさつPlaza」です。
一般財団法人 経済調査会
Webページ: いんさつPlaza https://www.insatsu-plaza.net/
図解入りでわかりやすく説明してあります。
印刷のあらまし
- 印刷の基本概念=大まかな工程分け
- 印刷小史
- 印刷産業(余り積算には関係無いです)
- 印刷方法の分類=平板、凸版、グラビア、シルク・・・
印刷物の種類
- 用途による分類 = 商業印刷、出版、事務、パッケージ
- 形状による分類 = チラシ、ポスター、カタログ
印刷発注・積算について
- 印刷物受発注の流れ
- 仕様の決定
- 積算の概要
印刷関連のお仕事をされているなら、まず理解されているような内容ですが、結構大事です。
たとえばお客様から「これ見積もりして!」と渡された物が何の印刷方式で、どんな加工(順番)で材料は何を使用して作業したかなどが分からないと、積算なんて出来ませんよね。ですからいろいろな業界のリンクもありますので、印刷という大きなくくりでまず知識を集めましょう。
私は、オフセット印刷メインで営業をしてきましたので、この後はオフセット印刷メインで書いて行きます。まずは単価からです!
印刷の基本の単価!
印刷の単価を分類していくと、プリプレス、材料(紙)、印刷、加工、諸経費(運賃)、大きく分けてこの5項目だと思います。
一番難しいのが、制作段階の見積ですが、こちらはまた別ジャンルなので割愛します。ネット印刷もデータ下版からですし、「印刷見積」と言った場合、データ支給、校正刷りからのケースが多いと思いますので、ここでは下版以降の工程の話をしたいと思います。
社内単価 | 自社で作業した場合の単価、印刷の場合は印刷機械の大きさと、何色刷れるかが大事です。 加工まで社内で出来たら最高ですね。 |
外注単価 | 社外に依頼したときの値段、印刷代=輪転屋さん、カラー全判屋さん、モノクロ屋さんなど。 加工代 = 断裁屋(端物)、折屋さん、製本屋(中綴・アジロ・上製)、表面加工、抜き、etc. |
材料単価 | 「用紙代」洋紙屋さんも複数から取りましょう、洋紙メーカー(日本・王子・北越)など。 (メーカーごとに強い弱いがあります) |
社内に生産管理、工務の方が居る会社だとだいたい一括で管理しているので、教えてもらいましょう。
以上、ここまでが準備段階です。
だいぶ長くなりそうなので、何回かに分けて書いて行きたいと思います。
お付き合い宜しくお願いします。
追伸 私の経験に基づいた片寄った知識で書きますので、ご意見などございましたら、ご連絡ください。