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肥後細川庭園を歩く

12月も一週間が過ぎ、いよいよ年末が迫ってきました。
コロナの影響もあったとはいえ、今年もずいぶん引きこもってしまったなぁと反省。
来年こそはアクティブにと、そんな決意も踏まえ、会社の近くにある肥後細川庭園まで紅葉を見に行ってきました。

場所は都電早稲田駅から歩いて5分ほど。神田川沿いに広がる閑静な住宅街の一角にあります。
椿山荘や芭蕉庵もすぐ近くにあるため、一帯全体がなかなか熱い散歩スポットとなっています。

幕末は肥後熊本藩の下屋敷として、明治に入ってからは細川家本邸として。その後都立公園として開園し、2017年に改修工事を経て現在の名称に。
正門の柱にある園名板は細川護煕氏の揮毫です。

園内は駐輪場のみで駐車スペースはありません。
大きな池を中心とした回遊式庭園は、ゆっくり一周して30分くらいでしょうか。それほど広くはありませんが、高低差があるので退屈せず、立つ場所によっていろいろな景色を楽しむことができます。

園内はよく整備されていて入園無料が信じられないほど。日曜の午後ということもあって、家族連れや本格的な一眼レフを構える玄人の方々でにぎわっていました。どうやら珍しい鳥がいたようなのですがスマートフォンではうまく撮れず断念……。

また、夜間のライトアップイベントこそコロナの影響で中止となってしまいましたが、正門広場では簡素なライトアップを楽しむことができます。

とにかく雰囲気がとてもいいので、晴れてさえいればいつ行っても楽しめると思います。
紅葉が終わればいよいよ冬本番。今年の冬は雪景色も期待したいところです。

永青文庫

この日は時間があったので、庭園に隣接している永青文庫にも足を伸ばしてみました。
こちらは有料ですが、細川家のさまざまなコレクションが展示されています。館内は全面撮影禁止のため、残念ですが写真はありません……。
コロナ対策として入館時には消毒と検温がありました。もちろんマスクも必須です。

現在は冬季展として新・明智光秀論が開催中。大河『麒麟がくる』で今まさに旬ですね。
信長からの書状を中心に、従来の光秀像を覆すようなさまざまな史料が展示されていました。

個人的には茶の湯を題材にした漫画『へうげもの』が好きなので、千利休作の茶杓、長次郎の黒茶碗などなど、作中に登場する茶道具を生で見られたのが一番嬉しかったです。

冬季展は来年の1月いっぱいまでということなので、興味のある方はお早めに。