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慢性胆嚢炎から胆嚢摘出まで(腹腔鏡手術)



寝るときの向きに気をつけながら睡眠をとること数ヶ月。
あの痛みは襲ってきません。
「もしかして胆石は小さくなって悪さをしなくなったのかな?」と楽観的に考えてました。



そう思うと仰向けで寝てみたくなりました。
実際に仰向けで寝てみましたが痛みは襲ってきません。いよいよこれはもしかして!

しかし仰向けで寝始めて1週間ぐらい経過したとき、あの激しい痛みは再び訪れました。

数日後、私は病院へ行きエコー検査をして、胆石の大きさを確認しましたが、全く変わっていませんでした。
先生からは、今のままだと痛みへの恐怖心によるストレスや睡眠不足などで、体に負担がかかると言われ、腹腔鏡による手術を勧められました。

手術自体は難易度の低い手術だと聞いていましたが、「胆嚢を全摘出しなければならない」ということに抵抗を感じていました。
しかし、この痛みとこの先も付き合うのはいささか疲れてきていたので、投薬治療を諦めて手術をしようか悩んでいただけに、先生の勧めで手術を受ける決心がつきました。

人生初の入院、そして手術・・・

入院前に手術のための術式・麻酔・リスクなどの説明を受け、胃カメラ・大腸カメラ・心電図・血液検査など検査もいろいろ受けました。

いよいよ入院。
手術は翌日なので、入院当日は何も食べられません。むしろ胃・腸内のものを全て出さなければなりません。唯一支給されたのは経口補水液OS-1です。

さあ手術です。
車椅子に座らされ手術室に運ばれると、自力で手術台に寝転びました。周りからは手術の準備をする医師や看護師の動きと声が聞こえてきます。
私がイメージしていたのは、ストレッチャーで運ばれて、麻酔が効いてから手術室に入るのかと思っていましたので、麻酔が効く前に医師や看護師の準備の声が聞こえ、正直びっくりしました。

手術台に寝転ぶと手術用のシーツみたいなものを掛けられてから、入院用の衣類を手際よく全て脱がされました。(気を遣ってくれているのか衣類を脱がされてからシーツを掛けるではなかった)
そして麻酔科医から「麻酔をかけますよ」と言われたのを最後に手術室での記憶は途切れ、意識が戻ると病室のベットで寝ていました。



(写真ちょっとびっくりするかも知れません。ご注意を!)


摘出された胆石の数にびっくり


腹腔鏡手術の時に開けた小さな傷が4箇所ありました。小さな傷なのに痛くて動く事が出来ません。痛み止めの薬が効いているので動かなければ問題ありませんが、さすがに微動だにしない状態で寝続けていると背中が痛くてたまりません。これが続くと「床ずれ」になるのかなと思いながら、少しでも体勢を変えようとしますが、傷口が痛む。
「このままじゃ睡眠がとれないじゃん」と思っていたが、プロはそんなの百も承知で「痛み止めと睡眠薬が必要か?」と絶妙なタイミングで尋ねてきてくれました。
術後、2日もすれば歩き回ることも出来るようになり、3日目には退院です。

寂しすぎる食事

質素な病院食ともおさらばです。
入院&手術記念に摘出した胆石を頂いてきました。

現在はとてもよく眠れる生活を送っております。



ただ、先生からは胆石ができやすい体質なのかもしれないので、油断は禁物と言われました。
なぜならば胆石ができる原因は、胆嚢が作り出しているのでは無く肝臓で作られる胆汁の成分が固まって石になるので、今回はたまたま胆嚢に胆石ができたから腹腔鏡手術で胆嚢摘出をすることで胆石を取り除けたが、次は肝臓から十二指腸に繋がっている管内に石ができるかもしれない。
そうなると今回の胆嚢という袋の中で石が転がって痛みを感じていただけでなく、管が詰まってしまって胆汁が流れていかなくなり、胆管炎などになってしまうそうです。
以前はこれが原因で命を落とす人も多くいたそうです。

予防としては、よく言われている「食生活と適度な運動」だそうです。



このような体験をしなくて済むように、みなさんも生活習慣病には十分に注意してくださいね。