ウサギとアヒルのキャラクター開発!
20代の頃は、キャラクターグッズの制作会社に勤務しておりました。
有り物のキャラクターグッズのためのデザインを考案したり、
オリジナルキャラクターのシールのイラストやデザインなどをしたり。
当時はアナログだったので、キャラクターの紙焼きをロットリングで加筆したりしておりました。
ロットリングってこんなやつです → ロットリング
仕事の内容としては、国民的ネコ系キャラクター(青いほうじゃなくて)の左手をあげているポーズのものを、右手をあげているものに修正したり、こどもの日のキャンペーン用に折り紙の兜をかぶせたりするのも、ロットリングで描いてました。
ロットリングは高価でした。
ペン先が非常に細く、繊細な作りになっているため、誤って床に落としたりするとすぐに破損し、大変叱られました。
ぼくは不器用だったので何本も破損して叱られました。話をこじらせて美人上司にビンタされたこともありましたが、やがて自分で作りたいものが作れるようになってきたので転職し、その後、商品開発のアワードやアニメーションの賞をもらったりもするようになりました。
昔話はそんなところで。
「そうびマン」の反省を活かす
それ以来、キャラクター制作からは遠ざかっていましたが、久しぶりに作ったキャラクターが、弊社の「そうびマン」でした。
当初「宗美」と「装備」をかけたユニークなキャラクターができたと思っていましたが、これが非常に、ヒッジョーに評判が悪く(笑)、やがて露出も控え目になっていきました。
そうびマンはこんなやつです。
そんな可哀想なそうびマンに別れを告げ(?)、今回、新たにTwitterアカウント用キャラクターを作ることになりました。
打ち合わせで上がってきたリクエストは、
・女の子キャラクター
・実在感が感じられる親しみやすさ
・アニメートできるように手足があるもの
・セリフの語尾を特徴的に
これに、個人的に追加したポイントは、
・かわいい動物同士のMIX
・こだわりのウエア着用
という設定。
MIXの動物を考えます。
web推進担当satoがうさぎ飼いなので、ウサギ、とあとひとつ。
例えばヒヨコなんてどうだろう。
「ウサギ ヒヨコ キャラクター」で検索すると、
ディズニーのうさピヨが出てきたので断念。 → うさピヨ
ウサギと…..アヒルにしましょう。
実際に描いてみましょう
こんな感じでかるく鉛筆ラフ。
これを元にアウトラインをトレース。
この時点ではシンメトリカルにしておきます。
全体を整えながら着色。
背景がペールトーンでもディープトーンでも映えるようなカラーリングで設計したいので罫線を取って、仮り組みが完成。
等身を調整します。
かぶりものをはずすシーンが出てくるかも知れないのでそれを含めたバランスで。
細かいところを調整。
ボーダーのシャツは白を使わず淡い色を入れておきます。
表情をつけやすいように口をつけます。
ウサギの表情が強いので濃度を落とします。
これで一応、完成です。
こだわりのポイント
こだわりのウエアは、オーバーオールとブーツ。
親しみ深くなるように石ちゃん風オーバーオール。
ブーツはこだわり派を滲ませるDR.●ーチン風に仕上げます。
3Dデータ作成の可能性もあるので3面図、と思いましたが、とりあえず2面図まで。
そんなわけで、なんとか完成しました。
名前は「宗美」と「ラビット」を合わせて「そびっと」に。
短命に終わらぬよう、愛情を注いでいかなければ…(笑)。
元気に活躍しています → twitterアカウント そびっと
各種ポーズや表情のバリエーションはまたいつか次回に。
ありがとうございました。