印刷用語
■CTP(Computer To Plate)
オフセット印刷に用いる刷版の出力方法。デジタルデータから直接刷版を出力する方法を指す。CTPが普及するまでは中間工程としてフィルムを出力する必要があったが、直接出力できるようになったことで時間とコストの削減につながった。
■オフセット印刷
PS版と呼ばれるアルミの版を用いて印刷する印刷方法の一種。現在最も一般的な印刷方法。コストやスピードの点で大量印刷に適している。
■オンデマンド印刷
データから直接印刷物を出力するデジタル印刷機を用いた印刷方法。コストやスピードの点で小ロットの印刷に適している。
■面付け
印刷や製本の都合にあわせてページを配置する作業のこと。
■くわえ
印刷機の爪が用紙をつかむ(くわえる)部分。10mm程度であることが多い。この領域は印刷不可能であるため、印刷用の刷版を出力する際は機械ごとに異なるくわえの幅を考慮する必要がある。
■トンボ
仕上がりや中心、折りの位置を示すマーク。トリムマークとも呼ばれる。複数の色を使って印刷する際は見当合わせ(印刷位置を合わせる調整作業)にも用いられる。
■ドブ
複数ページを面付けする際の仕上がり同士の間隔。塗り足しの3mmを足した6mmが一般的。
■塗り足し
断裁がずれることで印刷物の仕上がりに影響が出ないよう、本来の仕上がり領域より外に用意される延長部分。裁ち落としとも呼ばれる。3mm幅が一般的。
■版ずれ
印刷不良の一種。それぞれの色がずれ、不鮮明な状態で出力されること。
■色校正
印刷物の色を確認するために行われる校正。本番と同じ機械、用紙を使って行われる本機校正や、色校正に特化した校正機を用いた平台校正、デジタルデータから直接色校正を出力する簡易校正などがある。
■線数
1インチあたりに配置される網点の数を示す数値。一般的に線数が高いほど高解像になる。単位はlpi(lines per inch)。
■網点
印刷において色の階調(濃淡)を表現するために用いられる点のこと。網点の大きさによって濃淡を表現するAM網点、網点の密集度合いによって濃淡を表現するFM網点などの種類がある。
■網角
網点の配置される角度のこと。複数の色で印刷する際、すべての色を同じ角度で配置してしまうとモアレやロゼッタパターンといった意図しない模様が生じるため、通常はそれぞれ異なる角度で配置される。
■塗工紙
表面に塗料が塗布された紙。塗工量に応じて微塗工紙、コート紙、アート紙に分けられる。
■非塗工紙
表面に塗料が塗布されていない紙。上質紙などが含まれる。
■紙目
紙の繊維の流れる方向。用紙の長辺に並行して流れている場合は縦目、短辺に並行して流れている場合は横目と呼ばれる。製本などの後加工は紙目に合わせて行われるため、印刷に使用する紙を選定する段階から考慮する必要がある。
■坪量
1㎡あたりの1枚の紙の重さ。g/㎡で表される。坪量が大きいほど厚い紙になる。
■連量
1連(=1000枚)あたりの紙の重さ。kgで表される。連量が大きいほど厚い紙になる。
■中綴じ
製本方法の一種。見開きの状態で重ねた紙を針金で綴じたもの。比較的安価だが、針金で綴じられるページ数に限定される。
■無線綴じ
製本方法の一種。折丁の背と表紙を糊で接着させて綴じたもの。中綴じよりはコストがかかるが、さらに厚い本もつくることが可能。
■折丁
複数のページが印刷された紙をページ順に並ぶよう折りたたんだもの。ページ数の多い冊子は複数の折丁を重ねて製本される。
Web用語
■AdobeXD
Webサイトやアプリをより直感的に制作できるデザインツール。コーディング時にはファイルを共有することでテキストや各パーツの幅のピクセル数などを簡単に拾うことができる。
■CSS
Cascading Style Sheetsの略で、Webページの装飾を指定するための言語。
■GIFアニメーション
連続して画像を表示できる「gif」拡張子を持つ画像ファイル。ファイル軽量化のため、色数が最大256色に制限されている。デザインによってはパラパラ漫画のように動きを表現することも可能。
■SEO
Search Engine Optimizationの略で、検索結果を上位に表示させ、アクセスを増やす取り組みのこと。
■Webフォント
Webサイトに表示するためのサーバー上にあるフォント。サーバー上のフォントデータを参照するため、デバイスに依存しない、自由なテキストデザイン表現が可能。
■アコーディオン
Web上で、任意の場所をクリック(or タップ)すると隠れていた内容が開いて現れる仕組み。スマホなどの狭い画面でもユーザーが必要とする情報を任意で表示できる。
■グローバルメニュー
Webサイト内の各ページに共通して設置されている、主要ページへのリンクをまとめたブロック。スマホではドロワーメニュー(ハンバーガーメニュー)に格納されていることが多い。
■サイドバー
Webサイトのメインコンテンツとは別に、その横(右側 or 左側 or 両方)に設置されたブロック。
ナビゲーションやバナー広告など、サブコンテンツの配置に利用されることが多い。
■スライダー
Webサイト上で複数の画像を連続で切り替えるスライドショーのような仕組み。サイトのメインビジュアルに実装されることが多く、切り替えも幅広い表現方法がある。
■ドロワーメニュー
アイコンをタップすることで抽斗のように広がり、サイトのコンテンツ一覧(メニュー)を表示する仕組みのこと。
■パララックス
視差効果のこと。Webサイトにおいては、ユーザーのスクロール動作等に応じてアニメーションをつけたりしてユーザーの興味を惹く演出を指す。
■ハンバーガーメニュー
機能としてはドロワーメニューに等しい。名称の由来はアイコンがハンバーガーの形を模した三本線にデザインされていることが多いため。
■ファーストビュー
Webサイトを閲覧しにきたユーザーが、スクロールせずに見ることができる表示されたエリア。デバイスやブラウザによってその領域は変化する。
■フッター
Webサイトのページ最下段に設置されたブロック。サイト運営者情報や回遊を促すためのナビゲーション、SNSや外部の関連サイトへの導線などの定形情報がふくまれ、各ページ共通でデザインされることが多い。
■ヘッダー
Webサイトのページ上部に設置されたブロック。フッターのように各ページ共通でデザインされることが多い。
■マウスホバー
マウスポインターを特定の位置にかざすこと。要素の上にポインターを乗せると色が変わったり、アニメーション処理が始まったりする。
■モーダル
同一ウインドウ上にコンテンツを浮かび上がるように表示させる仕組み。ユーザーが特定の応答をしないと元に戻らない特性を利用した制御が可能。
■レスポンシブ
PC、タブレット、スマートフォンなど、異なる画面サイズの幅を基準にWebサイト表示を柔軟に調整し、見やすく最適な表示にすることを指します。