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印刷見積をやってみよう〜チラシ編

前回の記事では印刷関連の基本的な知識と各工程における分類をザックリ書きました。
今回は手始めにチラシの見積を例に書いて行こうと思います。

たかがチラシされどチラシ

たかがチラシと思う方も多いと思いますが、基本は大事です。お客さまに依頼された見積の仕様を詳細に教えて頂けいるなら比較的簡単ですが、営業先で見本を渡されて、『それ見積お願い』なんて事が多々有りますが、金額を出すまで内容を見分けていく事が大事になります。

 


先ずは、材料と寸法から

寸法は定規で測れば直ぐにわかりますし、規格寸法だと考えるのも比較的簡単です。次に材料すなわち紙です。紙でなければオフセット印刷では無いと思われますので、シルク印刷やUVプリンターなどの選択肢を考えます。ご存知の方も多いと思いますが、ひと口に紙と言っても数百種類有ります。

一般紙::非塗工紙(上質紙、中質紙、書籍用紙)  

      塗工紙(コート紙、アート紙 コート紙 マット紙 ダル 微塗工紙)

特殊紙:色上質やファンシーペーパーなど独特の風合いを持った紙、複写用紙、合成紙

板 紙:箱やパッケージなどに使用される厚紙、黄ボール、チップボール

更に製紙メーカー毎に数種類のブランドが有ります。

すると、見積依頼の紙をどこまで特定するかが肝になってきますが、一般紙を使用する見積で、製紙メーカーまでは明記しないまでも、手配予定の紙の銘柄によっては、同じコート紙でも単価が変わってきますので、把握しておく事が大事になって来ます。また、流れ目がY目しかない銘柄や、46判しかないものなど多岐にわたります。

取り都合

あまり聞きなれない言葉ですが、1枚の印刷用紙に対して製品がどれくらい入るかという事です。そこに工程上必要な余白、印刷機のクワエや断ち落としのためのドブ、必要で有ればカラーバーを加味します。

 取り都合が良いからと言っても、B5版をB全判で積算なんてしてしまうと、金額が凄いことになってしまいます。自社に複数印刷機が有るのなら印刷部数やコストを考えて、全判なのか半裁なのか外注なのか判断します。印刷機が無ければより経済的な印刷機のサイズで、印刷通し枚数を算出して、該当の印刷単価を算出します。

用紙の金額ですが、使用用紙の枚数+印刷加工予備枚数、白紙断裁代などを計算します。印刷の予備枚数は1色=100枚からが目安になり、半裁で印刷する時は全体の用紙に占める予備の割合が全判に比べ半分になりますが、洋紙店で白紙断裁を依頼した際は、1丁300円〜400円掛かります。寸法での取り都合と合わせ、洋紙の総額によっても印刷の判サイズを選択しなくてはなりません。

印刷見積が難しいと言われるのは、用紙と印刷機、後加工の関係を踏まえた場合、選択肢が多く複雑になって行くため、難しいと言われるのでは無いでしょうか?

非常に読みづらい記事になってしまいすいません。次回からはもう少し短くまとめて書きます。