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花より麦酒

通勤途中のささやかな癒しとなっていた神田川沿いの桜並木が、いよいよ見頃を終えて葉桜になってきました。今年は新型コロナウイルスの影響で花見もできずじまい……。青空の下で味わうビールを懐かしみながら家でグラスを傾け、屋根の下でもビールはうまいという圧倒的真理を噛みしめる日々を過ごしています。

というわけで、今回はそんなビール党一押しのIPA(インディア・ペールエール)についてご紹介したいと思います。

そもそもビールには原料や製法の違いによってさまざまな種類(スタイル)が存在します。日本で飲まれているビールのほとんどはすっきりとした飲み口を特徴とするピルスナー。キンキンに冷やしたジョッキで流し込む爽快感がたまらない、日本の夏にもぴったりの爽やかビールです。

一方のIPAはホップの大量使用による強い苦味・香りが特徴で、ピルスナー以外のビールを初めて飲むという人は強烈なインパクトに驚くことでしょう。僕も初めて飲んだときは衝撃を受け、こんなビールもあったのかと一発でハマってしましました。ただしこちらは冷やしすぎると魅力半減。アルコール度数も高めのものが多いため、ゴクゴク飲むのではなくゆっくり味わうのがおすすめです。

最近ではコンビニやスーパーでも世界各地のIPAが手に入る……とまではさすがにいきませんが、それでもヤッホーブルーイングの『インドの青鬼』、キリンの『グランドキリン IPA』などはよく見かけます。インドの青鬼はしっかりとした苦みが、グランドキリンIPAは華やかな香りが印象的でした。

ちなみにビールには苦味の強さを表すIBUという数値があり、日本で販売されているピルスナーは20前後が一般的となっています。先ほどあげたインドの青鬼はこれが56、さらに世界にはIBU1000というもはや味の想像すらつかないIPAがあったりするから驚きです。ビールの味わいにはさまざまな要素が関係しているためIBUの高さがそのまま苦味の強さになるわけではありませんが、僕はビールを選ぶ際のちょっとした参考にしています。