にわかでもいいじゃない。歌舞伎編
大盛況に終わったラグビーワールドカップ。
開会式のデモンストレーションやマスコットキャラクター、随所に歌舞伎の演出が盛り込まれていましたね。
直近では、尾上菊之助さんが、新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」を公演中に怪我をされたというニュースも。
歌舞伎にちょっと興味が湧いたという方に、歌舞伎ってどんなもの?を簡単にまとめてみました。(主に歌舞伎座の公演を例にしています)
結論を言いますと、ここを見ればだいたい把握できます。興業主の松竹、歌舞伎公式総合サイトです。
・・・だと終わってしまうので、少々具体例を。
Q.どこで観られるの?
A.主に歌舞伎座、国立劇場、新橋演舞場、大阪松竹座、京都四条南座などで上演しています。
全国公演などもありますが、せっかくならば、これらの劇場で雰囲気や大がかりな舞台装置を堪能するのがおすすめです。
Q.チケットはどこで買えるの?
A.興業主である松竹から購入する場合、以下の方法があります。(他に、ぴあ等のプレイガイドでも扱っています)
- インターネット(チケットWeb松竹)座席選択も可能です。
- 電話(チケットホン松竹)
- 劇場窓口
Q.公演時間はどれぐらい?
A.基本は昼夜2部制、4時間程度です。3部制になることもあります。
だいたい3本立てで、合間に35分、20分程の休憩があります。
<豆知識>
演目間の休憩を「幕間(まくあい)」または「幕の内」と呼びます。
諸説ありますが、この時に食べるお弁当が「幕の内弁当」の由来と言われています
昼と夜は違う演目です。毎月、また会場ごとに違う演目が上演されているので、
何を観るか選ぶのも楽しみのひとつです。
Q.何を観たらいい?
A.まずは興味がある切り口で観てはいかがでしょうか?
- なんとなく知っている:ラグビーワールドカップで披露された連獅子、年末といえばの忠臣蔵、お岩さんの四谷怪談、市川海老蔵さん出演、など。
- 現代作品:STAR WARS、ONE PIECE、風の谷のナウシカ、白雪姫など。どう歌舞伎にアレンジするのか、というのも見どころです。三谷幸喜氏、秋元康氏などが脚本・演出した作品もあります。
- 派手な演出の作品:宙乗り(ワイヤーで舞台から3階席後ろまで空中を移動)、早変わり(一人の役者が複数の役を一瞬あるいは短時間で演じ分ける)など。
Q.チケットの価格は?
A.幅広い種類があります。公演によりますが、昼夜2部制の場合
1階桟敷席 20000円、1等席 18000円、2等席 14000円、3階A席 6000円、3階B席 4000円
となっています。高い席もありますが、意外にお安い席もあるのです。
ちなみに私はだいたい3階席で、オペラグラス片手に観ています。
また、1000円程度で一幕見席、という1つの演目だけを観るチケットもあります(当日券のみ)。
Q.難しそう・・・
A.あらすじ、解説などサポートは万全です。
- チラシ:劇場で無料配布されているもの。裏面にあらすじが書いてあります。
- 筋書き:映画などでいうパンフレット。1000円弱であらすじ、役者紹介、インタビューなど情報満載です。
- イヤホンガイド:700円+1000円で借りて、返却時に1000円を返金してもらうシステムです。舞台の進行に合わせて登場した役者の名前、衣装、あらすじ、踊りの意味などを解説してくれるので、とても便利です。
- 字幕ガイド:1000円でポータブルモニターにセリフ、長唄などの詞を表示してくれます。外国の方向けに、英語など8言語でセリフや詩、解説も表示できます。
正直なところ、私も30回程度観ていますが、全てを理解できているわけではありません。それでも、きらびやかな衣装、圧巻の舞台装置、生演奏など、非日常の世界が味わえます。
他にも売店の様子(独特の品揃えです)、劇場周辺のグルメなど、まずは気軽に、いろいろな切り口で楽しんでみてはいかがでしょうか。